コラムCOLUMN

2024.09.21

足利市無料法律相談会

足利市の無料法律相談会に行ってまいりました。

栃木県弁護士会が、地域貢献として、定期的に開催しており、私も参加しています。

今日のために、相談者の方々が、丁寧な説明資料を作成して持ってきてくださり、相談会を待っていたことが伝わりました。

足利市内だけでなく、栃木県の遠方の市から参加される方もいました。
休日の相談できる弁護士を探して、やって来たとのことです。

弁護士への敷居を高く感じている人は、まだまだ多いのかもしれません。

弁護士へアクセスしやすい環境をつくりたいですね。

カテゴリ:無料相談会

2024.09.14

国選弁護人~刑事事件の初回接見~

今日は、警察署に、初回接見に行ってきました。


刑事事件には、国選弁護人という仕事があります。

逮捕・勾留されたり、刑事裁判にかけられたけれど、自ら弁護士を依頼できない人のために、国選弁護人として刑事弁護を行います。

弁護士による初回面会、つまり初回接見は、特に重要です。

法テラスという組織を通じて、国選弁護人に選任されたら、できる限り早く、警察署へ行き、犯罪の容疑をかけられた人との初回の面会をします。

私は、国選弁護という仕事を受けているので、佐野警察署や足利警察署へ、接見のために、よく訪れます。

初回接見は、勾留された人にとって大切な権利ですから、警察官による取調べの最中であっても、警察官は取調べを途中で中断して、弁護士との初回接見をセッティングしてくれます。

接見室に行くと、大きなアクリル板が勾留された人との間に仕切りとしてあり、アクリル板越しに話をします。
TVの刑事ドラマでよく出てくる場面ですね。

警察官は立ち会わないので、安心して、弁護士との面会をすることができます。

一般の面会は、たとえ家族であっても、警察官の立ち会いのもと、平日1日1回15分の面会しかできません。

弁護士であれば、警察官の立ち会いなしで、時間制限なく、土日であっても、面会が可能です。

接見に行くと、

刑はどれくらいになりますか?
自分は、いつ外に出られますか?
家族に伝えてくれませんか?

と、聞かれることが多いです。

そのため、釈放日や、刑の相場を判例で調べてから、初回接見に向かうようにしています。

家族に至急連絡したいという人には、弁護士が、伝言を聞いて、家族に伝えます。

手紙を送れるように、便箋・封筒・切手の差し入れもしています。

普段は、仕事をして、家族と暮らすという日常生活を送っているなか、突然、身柄を拘束され、世間から隔離されれば、どんなに屈強な人でも、不安になります。

勾留が長引けば、体調も心配です。勾留が長い場合は、週に1回程度は面会に行くようにしています。

その他、警察署の留置係を通して、被疑者から接見の希望があった場合は、面会に行きます。

逮捕・勾留された人にとって、弁護士は、時間制限なく会うことのできる唯一の存在です。

被疑者の話に耳を傾け、細心の注意を払い、接見を行っています。

カテゴリ:刑事

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